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2006年10月11日 (水)

要塞教会

NHK 探検ロマン 世界遺産

村人を守った聖なる要塞
~ ルーマニア・トランシルバニア~

 

 言葉としては世界遺産関連で耳にしたことがあったのですが、このような背景があるとは知りませんでしたね。

 教会という祈りの場でありながら、堅固な山城のような城壁に囲まれ、その側面には明らかに銃眼と分かる小さな窓がずらりと並んでいる。教会をぐるぐると廻るように狭い坂道を登っていく通路の造り方は、戦国時代の日本の城の構造ととても良く似ているかもしれない。
 私たちが知っているキリスト教教会と比べたら、とても異質な姿なのですが。

 

 しかしオスマン・トルコとの戦いを宗教戦争ととらえれば、実は当然のことなのでした。異教徒であることを理由に引き起こされる戦争は、世界史としては至極当たり前のことであると言わざるを得ないでしょうから。キリスト教側からは十字軍遠征も行われていた訳ですし。プレスター・ジョンの国を探して、でしたっけ。
 それもこの要塞教会を建築した人々は、元からルーマニアに住んでいたというわけではなく、神聖ローマ帝国によって移住させられたドイツ系住民であるという。日本で言うと、防人みたいなものでしょうか。そのあたりも、また複雑な状況のようですね。

 ええと、ぶっちゃけてしまうと。それだって先に住んでいた側から考えると、一種の侵略だったりしませんかね。

 しかしそのような状況で造られた建物であるにも関わらず、そこには人々が生活していくための強かな知恵が詰まっていて、そこが一番面白かったです。
 攻められた時には逃げ込んで立て篭もるための、アパートのような構造を持った教会もありました。村丸ごとひとつ、教会の中に身を寄せ合って閉じこもってしまう。そのドアの片隅に、小さな猫用通り道が開けられていたりして。

 この地域はまた、ペストとの闘いの最前線でもあったでしょうから。ネズミ退治の猫たちもまた、共に戦っていたということでしょうか。

 出来たらワラキア串刺し公の話あたりを、もっと詳しくやって頂きたかったんですが。ま、世界遺産とはちょっと方向性が違うし。自力で追っかけますかね。

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コメント

>ミミさま

十字軍遠征でも、ドイツ系修道士が活躍したということでしたね。そういえば、そんなマンガがあったような、おや?

ヴラド公も人質として国外で暮らした時代が長かったようですし、親戚や兄弟とも跡目争いしてますし、色々と苦難の人生だったようですが…。

投稿: あぎ@へろへろ | 2006年10月12日 (木) 10:14

世界遺産、面白かったですね。串刺し公はほんの紹介だけで残念でしたが。
ドイツ系住民が最前線に送り込まれていた、というのは知りませんでした。

投稿: 灰色猫のミミ | 2006年10月11日 (水) 14:14

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