« 発表会 | トップページ | 断水 »

2006年8月30日 (水)

噂の男

噂の男

作/福島三郎
演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ

出演/堺雅人、橋本じゅん、八嶋智人、
山内圭哉、橋本さとし、他

パルコ劇場

 

うう、ちょっと油断してましたよ。お笑い芸人の話、としか情報入れないで行ったらば。いや、確かにそうなんだけど、それじゃ全然足らないというか。スプラッタ系が苦手な方はご注意下さいという感じ。

以下ネタばれありです。

 

舞台はお笑い劇場の、しかしその華やかな表舞台ではなくて舞台袖よりさらに影、地下にある「ボイラー室」で展開されます。「いやーな男たちの、いやーなお話。」のキャッチコピーに違わず、一癖じゃすまない人物たちのややこしく絡み合ったストーリーが進んでいく訳なんですが。

うーん、どうしてこのどぎつい人物が、逆にどこか必死で健気に見えちゃたりするんですかね。そしてだからこそ、余計に恐いんですよ。暴力とか怒りとか投げやりとか、そういう人間のどうしようもない部分を芝居として描き出そうとする時、それだけ、であるならそれがどんなに悲惨であっても、あんまり恐いとは思わないんですけどね。その人物に対して、共感できる部分を見つけ出してしまった時が、個人的には一番恐い気がします。造りものの暴力が、その瞬間自分の中で本物になってしまうような。

でもこのお芝居はもっと恐い気もする。だって、ちゃんと面白いんですよ。ここまでやって、それでもお笑いに見えるのです。ラストに鳴り響く観客の笑い声は、つまりホンモノの笑い声であるのかもしれないと思います。

|

« 発表会 | トップページ | 断水 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 噂の男:

« 発表会 | トップページ | 断水 »